ガリバーは、8%消費増税前後(2013年10月~3月と2014年4月~9月)におけるグループ約430店舗の販売車種データより、増税後の販売傾向を調査した。
調査の結果、増税後最も販売台数の増加率が高かったのはBMW Xシリーズで、増加率144%という高い数値を記録。さらに第2位はBMW『1シリーズ』の増加率136%と、トップ2をBMWが占める形となった。また、トップ10には全体的にコンパクトカーやミニバンなどの実用車でないクルマのランクインが目立った。
BMW Xシリーズは、2010~2014年の間に『X1』、『X3』、『X5』、『X6』のシリーズがフルモデルチェンジ。そのため価格が下がり、入手しやすくなった旧型車が中古車市場に流れている。さらにX1やX3に関しては2010年と2011年のフルモデルチェンジから数年が経過したことで、中古車市場における最新モデルのタマ数も増加、購入者の選択肢が拡大しているという。
ガリバーによると、増税の影響により、新車購入者層が中古車購入を検討する割合が前年よりも高まり、特に増税のインパクトが顕著な高級車において、大幅に台数の増加が起こった。またガリバー全体の小売実績は、増税の影響で2014年6月こそ、反動減による落ち込みが見られたものの、7、8月は回復し前年対比を上回った。今後も、前年実績を大きく割ることはない見通しだという。