トヨタ自動車の小平信因副社長は11月5日に東京本社で開いた決算説明会で、2014年度の研究開発費および設備投資計画を、従来見込みに対しそれぞれ200億円、100億円積み増すことを明らかにした。
これにより2014年度の研究開発費は前年度比7.6%増の9800億円となる。
小平副社長は「商品力の裏付けになる技術開発。これは現に販売をしている車もそうだし、いわゆる先端先行開発、将来に向かっての技術を使った環境対応の車とか、あるいは安全向上のための技術開発、こういう分野では各完成車メーカーが競争的にしているので、やはり持続成長、5年、10年先をにらんで、むしろ技術開発を強化をしたいということ」と増額の背景を語った。
また設備投資は前年度に比べて2.9%増の8100億円を計画。
「これは内外ともにやはり生産性の向上、職場環境の改善も含めて、あるいはITという分野での投資を意識的に増やしていくということで取り組んでいる。設備投資は実は既存工場や設備の入れ替えとか、生産性の向上のための投資もずいぶん入っているので、そういう意味ではむしろそこを基本にして、やっていくことになる」と説明した。