JAXAなど、太陽観測衛星「ひので」が金環日食のX線太陽画像・動画を公開

宇宙 科学
太陽観測衛星「ひので」が遭遇した金環日食の画像・動画を公開
  • 太陽観測衛星「ひので」が遭遇した金環日食の画像・動画を公開
  • 部分日食開始から2分後(日本時間 6時48分)
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)、自然科学研究機構、国立天文台、米国航空宇宙局(NASA)は、太陽観測衛星「ひので」が撮影した金環日食のX線太陽画像・動画を公開した。

「ひので」は、10月24日午前6時53分頃(日本標準時)、高度680kmで北米上空を飛翔している際、月による影の中に入った。金環日食は軌道上でのみ見ることができ、地上では部分日食として北米地域などで世界時23日に観測された。

今回公開した画像・動画は、「ひので」に搭載されているX線望遠鏡(XRT)で撮影したもの。月が太陽の西(画像の右側)から現われ、東に向けて太陽面を横切って、X線で輝く太陽コロナを背景に新月状態の黒い月が通過していく様子をとらえた。

「ひので」は2006年年9月23日の打ち上げから8年を迎えているが、これまでに軌道上で遭遇した中心食は、皆既日食1回(2007年3月19日)と、金環日食2回(2011年1月4日と今回)で、3回も遭遇することは極めて珍しい。

今回の日食時には、「ひので」に搭載されている極端紫外線撮像分光装置を用いて、太陽の極域にあるコロナホールと呼ばれる暗い領域も観測した。月が太陽面を隠す日食は、望遠鏡の較正のため、観測データから散乱光の影響を取り除くためのデータを高精度に取得することができる貴重な機会となる。望遠鏡の較正は、散乱光の影響を受けやすいコロナホールの物理状態を把握する際には特に重要となる。

《レスポンス編集部》

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