ドイツの自動車大手、ダイムラーは10月21日、主力商用車の『スプリンター』の次期モデルに関して、欧州だけでなく、北米でも生産すると発表した。
スプリンターは、最大積載量3.5トンクラスの欧州商用車のベストセラーモデル。2代目に当たる現行型は、2006年に発売された。スプリンターには、バン、ピックアップトラックなど、用途に応じたバリエーションを設定。
今回のダイムラーの発表は、北米を中心としたNAFTA地域で、スプリンターの販売が伸びていることへの対応。スプリンターは、およそ20年間の歴史を持つ。現在では、世界の約130か国で販売。米国はドイツに次いで、世界第2位の販売を占める。2013年には、年間およそ2万3000台を売り上げた。
そのため、ダイムラーは、米国サウスカロライナ州のチャールストン工場を改修。次期スプリンターの生産に備える。次期型は、ドイツ2工場と米国1工場の3工場で組み立てられることになる。
メルセデスベンツ商用車部門を統括するVolker Mornhinweg氏は、「NAFTA地域で現地生産すれば、北米における大型バンの需要の伸びに、価格を抑えて対応することができる」と述べている。