パテント・リザルトは独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車部品業界特許資産規模ランキング」をまとめた。
2013年4月1日から2014年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計。その結果、1位 デンソー、2位 アイシン精機、3位 ROBERTBOSCHとなった。
1位デンソーの注目度の高い特許には、日本自動車部品総合研究所との共同保有となっている「乗員保護が必要な衝突であるか否かの判定および、乗員保護の内容を衝突相手に応じて変化させる技術」や、「簡素な構成で、特性に応じてパワースイッチング素子を適切に制御することができる電子装置」などが挙げられる。後者は米国においても特許取得済みとなっている。
2位のアイシン精機は、「チルト機構および跳上機構を備えた車両のステアリング装置」などが注目度の高い特許として挙げられる。この特許は、PCT国際出願からの移行となっており、特許審査ハイウェイに基づく早期審査請求を行っている。パテントファミリーの情報を確認すると、日本のほかには、米国および欧州で特許審査中となっており、中国では実用新案登録されている。
3位のROBERT BOSCH(独)の注目度の高い特許にはKISTLER HOLDING(スイス)との共同保有となっている「内燃機関の室内に配置するための圧力測定グロープラグ」や、「自動車の内燃機関における噴射弁の動作方法」などが挙げられる。