【プジョー 308 試乗】小径ハンドルに「いらいら」した2つの理由…岩貞るみこ

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プジョー308
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  • プジョー・308(ジュネーブモーターショー14)
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クラスに関わらず、いつも黒を基調としてシンプル&スタイリッシュなプジョーのインテリア。今回もその軸がぶれることはなく『308』のセンターパネルは驚くほどシックでシンプルだ。

すっきりとしている理由は、エアコンやオーディオのスイッチをすべてカーナビの映る液晶画面のなかに組み入れてしまったから。センターパネルのスイッチは、一等地を求めて内装関係者で場所の奪い合いと言われていたが、308においてはその闘いには終止符が打たれた模様である。

そしてシンプルさを象徴するもうひとつはハンドルの小ささである。『208』以来、小径を採用しているプジョー。しかしながら私としてはちょっとこれには不満がある。理由はふたつ。

ひとつは、操作がクイックになり女性にどうよ?という点。なにせ女性ファンの多いプジョー。しかも208も308も、女性が選びやすいサイズ&価格帯である。にもかかわらず、この小さなハンドル。持っていて心もとないというか不安というか、腕力そんなに強くないわよというか。もっとも、これを乗りこなしてこそ真のプジョー好きと言うのであれば、昨今、男性よりも肉食系で向上心の高い人が多い女性。しかもプジョーを選ぼうという女たちなら、乗りこなしてしまうのかもしれないけれど。

でも、気合と根性でどうにもならない不満のふたつめの理由は深刻だ。それは、インパネの表示が隠れて見えないということ。だめじゃん!もともときゅっとコンパクトな配置にまとめたインパネでもちゃんと見えるようにというハンドルを小さくしたはずなのに、でも、私の身長(170cm)の場合、どうやってもオドメータとトリップメータが見えない。

そんなもん見なくていいじゃんと言われそうだ。しかし、ノーマルモードのそれはともあれ、スポーツモードに入れたときに全体的に赤く変わり、アドレナリンを噴出させるインパネの場合も、トルクとブーストの表示が見えない。これ見えないとだめでしょ。これ見えてこそ、おお、なんてスポーティなの!って楽しめるわけだし。

路面をじわっと捉えるしなやかなサスペンションは申し分ない。サイズも、インテリアもリアシートも気に入っている。でも、唯一、小径ハンドルの使いにくさは、いらいらします。はい、します。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

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