イタリアの二輪メーカー、ドゥカティは10月16日、新型デスモドロミックエンジン「テスタストレッタDVT」を発表した。搭載車種は未定。
“デスモドロミック”とは、バルブ開閉にスプリングなどを用いず、カムで機械的に作動させる機構。
新エンジンは、インテークとエグゾースト双方に可変バルブタイミング機構を採用。それぞれのバルブを個別に制御し、高パワーとスムーズな出力特性、低回転域での力強いトルク、そして低燃費を実現。Euro-4排ガス規制にも適合した。
テスタストレッタDVTのスペックは、排気量1198ccのV型(L型)2気筒でボア・ストロークは106×67.9mmに設定。最高出力160hp/9500rpmを発揮する。最大トルクは136Nm/7500rpmで、3500rpmより80Nmを発生し、5750rpm~9500rpmの間で100Nmを超えるトルクを発揮し続ける。
今回の新エンジン発表についてドゥカティは「出力、トルク、燃費などの面で革新的な数値を達成し、最も進化したLツインエンジンである。優れたパフォーマンスとユーザーフレンドリー、安全とエキサイティングな走りを提供し、幅広い走行条件で使用することが可能」としている。