J.D.パワーアジア・パシフィックは10月16日、自動車メーカー純正ナビゲーションシステムの顧客満足度調査の結果を発表した。
調査は、自動車メーカー純正ナビの顧客満足度を測定するもので、ナビに関する総合的な評価を「ナビゲーション機能」「モニター」「操作性」「音楽/映像機能」の4つのファクターに基づいて算出。7回目の調査となる今回は、2012年4月から2014年3月までに新車を購入した純正ナビ利用者を対象に7月下旬から8月上旬にかけてインターネット調査を実施し、6361人から回答を得た。
調査の結果、ラグジュリーブランドセグメントではレクサスがトップ。総合的な満足度は低下したものの、2位以下を大きく引き離し、3年連続で1位を獲得した。2位はメルセデス・ベンツ、3位はBMWだった。
量販ブランドセグメントでは、スバルが2年連続の1位となった。2位にはトヨタ、3位にはフォルクスワーゲンが続く。
2014年度の顧客の総合的な満足度を示すインデックス(総合CSI)の業界平均スコアは521ポイントとなり、昨年と比較すると4ポイントの微減となった。ブランド別では、ラグジュリーブランド平均が554ポイントで3ポイント、量販ブランド平均は518ポイントで4ポイント、それぞれ低下している。
J.D.パワー アジア・パシフィックのオートモーティブ部門の木本卓執行役員は「テレマティクスサービスを利用するために、車載システムとスマートフォンなどの外部機器を接続しての利用を試みたユーザーの不満が増えてきている。今後、新しいサービスを利用するユーザーに対し、外部機器との接続性・ペアリング、特にその簡便性を改善するための技術面での取組み、サポートがより求められるのではないか」と述べている。