【CEATEC 14】ドコモが、指先の感覚で進行方向が分かる「YUBI NAVI」を参考出展

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「YUBI NAVI」のデモ
  • 「YUBI NAVI」のデモ
  • 親指を充てた部分が捻るように開展して、進行方向を知らせる
  • デモでは有線接続だったが、実用化される時はBluetooth接続されるという
  • 「YUBI NAVI」のデモではわかりやすい解説もある
  • 「YUBI NAVI」のデモ風景
  • ゴールするとグリップに振動が伝わる
  • 体験会場では希望者が列を作って並ぶ人気ぶりだった

ドコモは幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「CEATEC JAPAN 2014」で、手に持ったグリップ型デバイスを使って目的地までのルートを案内する「YUBI NAVI」を参考出展。実際にこのデバイスを使ってナビゲートする様子を体験できる。

グリップ型デバイスは、ソフトタッチのラバーに包まれた棒状のもので、利用時は上部の凹みに親指を置いて使う。ナビゲーションのガイドはスマホ側のアプリによって行われ、スマホとはBluetooth通信でワイヤレス接続(デモでは有線接続)。曲がる角に近づくとデバイスが振動し、親指に置いた部分が捻るように回転して曲がる方向を知らせる。つまり、進行方向をスマホの画面で確認しなくても確認でき、世の中で問題となっている“歩きスマホ”の解決にもつながるというわけだ。

この技術は幅広い応用も可能で、たとえば自転車のグリップ部に仕掛けておけば、自転車のナビゲーションにも役立つ。杖に組み込めば、高齢者や視覚障害者のナビゲートすることも可能になる。

また、スマホと連携も果たしていることで、デバイスをグッと握ることで触覚を通したコミュニケーションツールとして役立つとする。電話と同じように離れた場所での利用でき、メールに代わる新たなコミュニケーションも想定しているという。試しに組み合わせた一方のグリップを握ってもらうと、自分が手にしていたグリップの中央部分が盛り上がり、相手が何らかの意思を表明していることを認識できた。

このデバイスの商品化については未定だが、会場説明員によれば「2020年の東京オリンピックの開催に向け、言葉が通じない外国人が各会場まで案内や意思確認ができることを狙っている」という。また、「現状ではAPIを公開していないため、あくまで社内データでのみ対応しているが、将来はこれを公開して多彩な地図サービスと連携が図れるようにもしたい」との説明もあった。

《会田肇》

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