それを制し、2戦連続のポール獲得を果たしたのが、前年チャンピオンの山本(#1 TEAM 無限/ホンダ)。実は山本、朝のフリー走行では「自分のミスでクラッシュしてしまい、余計な仕事(修復作業)を増やしてチームに申し訳なかった」という状況からのポール奪取だった。前日の練習走行からこの日の朝にかけて、マシンの仕上がり自体は良かったようで、そのマシンは予選までに「チームスタッフが一生懸命直してくれて、完璧な状態に戻っていました。これならポールポジションを獲れる、と思って臨めました」。スタッフへの感謝を結果で示しての、連続ポール獲得劇となった。
ホンダ勢今季初優勝の期待もかかるなか、予選2位には新人の野尻(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がつけ、ホンダ勢は今季初のフロントロー独占。前半戦はトヨタ勢に対して苦戦していたホンダ勢だが、エンジンが後半戦仕様に切り替わった第4戦からは巻き返しに転じており、特に予選では山本、野尻らを中心に、確実に上位を争える状況となってきている(野尻は第4戦もてぎでも予選2位)。あとはこれを決勝結果につなげたいところだ。