【BMW X4 試乗】上級車 X6 思わせる豪快さの「xDrive35i M Sport」…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW X4 xDrive35i M Sport
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新登場の『X4』のうち“35i”のバッジが付くモデルには3リットルの直列6気筒ツインパワーターボが搭載される。試乗車は「xDrive35i M Sport」で、ベースの車両本体価格は790万円と十分に高級車だ。

外観上の4気筒との差は控えめだ。試乗車は“メルボルン・レッド”のボディ色にオプションの20インチアロイホイールが装着されていたが、カタログによれば標準は19インチでサイズは4気筒と同じだ(M Sportでは前後のリム幅が異なる)。テールパイプも片側ツインと変わらない。スペック表上の車両重量もその差は20~30kgと同車の車重に対しては比較的小さめだ。

とはいえ走らせた印象は、「ああBMWの直6だなあ」と感じる。306ps/40.8kgmの性能だから当然だが、なめらかで余裕を感じさせる出足など、やはり直6ならではの味わいだ。あくまでジェントルな乗り味と相まって、BMWの上級セダン同等の振る舞いをみせる。他方でアクセルを踏み込んでみるとエンジンが存在感を主張し、加速とサウンドの手応えが増す。それはちょうど上級車『X6』の豪快さを思わせるほどだ。

山道は4気筒車よりもほんの僅かにおっとりと感じる身のこなし。とはいえ、ステアリングの応答性が鈍く感じる……などの不都合はもちろんない。アダプティブLEDヘッドライト、シートヒーター(前2席)始め、快適装備、機能も充実し、心置きなくドライブに専念できる仕様なのも魅力だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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