ファーストリテイリンググループのユニクロは9月18日、米国ハーバード大学院に入学する日本人私費留学生を対象とした奨学金プログラムを創設すると発表した。経営大学院とデザイン大学院の計6名の留学生に総額最大120万米ドルの奨学金を提供する。
奨学金プログラムは、経営やデザイン分野でグローバルな活躍を目指す有望な人材が、個人の経済事情に関わらず、世界トップレベルの教育機会を得られるよう支援するもの。世界中から集まる優秀な学生とともに学ぶ経験を通して、起業家精神とグローバルな視点を養い、才能ある若者が夢を実現できる環境を提供することを目指している。
対象は、米国ハーバード大学の経営大学院(Harvard Business School)およびデザイン大学院(Harvard Graduate School of Design)に入学する日本人私費留学生。2015年9月から3年間にわたり、各大学院に毎年1名、計6名の留学生に総額最大120万米ドル(約1億2,000万円)の奨学金を提供する。このうち、経営大学院留学生には1名あたり最大20万米ドル(約2,000万円)をユニクロが供与。また、デザイン大学院については、3年間で60万米ドル(約6,000万円)をファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏が個人として寄付し、大学院の奨学金プログラムを通して学生に支給される。
選考は、面接と書類審査を実施。経営大学院奨学生の最終面接は、柳井氏とHarverd Business Schoolの竹内弘高教授が選考官を務める。また、デザイン大学院の選考過程でも柳井氏とHarverd Graduate School of Design客員教授の伊東豊雄氏による面接を実施する。合格者には、留学期間中にファーストリテイリングでのインターンシッププログラムが提供される。
柳井氏は「イノベーションは、経営とデザインが交わるところに生まれます。このプログラムを通して、才能ある日本の若者が夢を叶え、将来グローバルに活躍してくれることを期待します」とコメントしている。