8月25日、お台場・メガウェブでは『ランドクルーザー70』の復活セレモニーが開催。チーフエンジニアの小鑓貞嘉氏の他、ライターやプロドライバーを招いたトークショーが行われた。
ゲストの一人である、プロドライバーの三橋淳選手は、トヨタ車体から『ランドクルーザー 200』でパリ・ダカールラリーに挑戦を続けている。2014年は総合21位、クラス優勝という成績を残した。
「ランクルで走っていると、コイツは地上最強なんじゃないかと思う。SUVは沢山あるけど、もとが良くなければいいラリーカーには仕上がらない。ランクル の頑丈さは折り紙付きで、ドンと山に当てても、どんなにドッシャンガッシャンやっても壊れない」(三橋選手)。
三橋選手が駆るランクル200 は、フルタイム4WDだが、ランクル70はパートタイム方式。ランクル200で戦う理由を、信頼性以外に「パリダカはスピードが求められる。もしパートタイム4WDで走れば、ハンドルを切ったときに減速してしまう。速さを求めるならフルタイム4WD」と、三橋選手は説明した。
パートタイム方式でハンドルを切った際に減速してしまうのは、前後輪に生じる内輪差を解消できないために生じる問題(タイトコーナーブレーキング現象)。フルタイム4WDでは、センターデフを用いてその問題を解消している。では、パートタイムの強みはどこなのか? 三橋選手は「走破性」と答える。
「スピードが求められなければ、どんな場所でもゆっくりゆっくりと上がってしまうランクル70 の方が断然強い。例えば ランクル70でコースを作ってそこを200で行けとなると、やめてくれって思う(笑)。自然が多い日本で、悪路走行を本気でやるならば ランクル70 の方が向いている」(三橋選手)。
今回発表された ランクル70。4ドアバンと、ピックアップトラックが導入されたが、三橋選手はピックアップがお気に入りの模様。曰く「荷物をたくさん積める」というのがポイントのこと。
トークショーで三橋選手に、もし ランクル70 を手に入れたら? という質問が飛ぶと「チューニングを施してラリーカーのテイストを入れ、スポーツ走行を楽しみながら旅してみたい」と答えていた。