ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは8月26日、ドイツ・ヴァイザッハの研究開発センターに完成したデザインスタジオの詳細を明らかにした。
ヴァイザッハはドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州にあり、ポルシェの研究開発部門とモータースポーツ部門を擁する。ポルシェの重要な施設が集まっているのが、ヴァイザッハ。
7月18日、ヴァイザッハでは、研究開発センターの拡張工事が完了し、新しい建物が姿を現した。敷地を広げて、最新のスタジオ、高度な技術を備えた風洞施設、エレクトロニクス統合センターが完成している。
ポルシェはこの拡張工事に、2億ドル(約200億円)以上を投資。ヴァイザッハの研究開発センターの開業以来、史上最大規模の大型投資が実行された。ポルシェによると、新しいスタジオでは主にコンセプトカーの製造、風洞施設とエレクトロニクス統合センターでは、主に将来のポルシェ車の開発を進めていくという。
中でも、新しいデザインスタジオには、およそ100名のデザイナーが勤務。新型車のスケッチから、クレイモデルの製作まで、一貫して行う。完成したクレイモデルは、下のフロアの風洞施設へ送られ、エアロダイナミクス性能が確認される。ポルシェは、「新型車の開発にあたって最も重要な3機能(デザインスタジオ、コンセプトカーの製作、風洞実験)を、ひとつの屋根の下で行える」と、その長所を説明している。