トヨタ自動車が運営するお台場・メガウェブで8月25日、『ランドクルーザー70シリーズ』の発表とともに歴代ランクルの展示会「ランドクルーザー モーターショー 2014」が開幕した。展示は31日まで行なわれる。
展示車両には、ランクルの先祖である『ジープ BJ』から日本未導入の「トゥループ キャリア」、そしてパリ・ダカールラリーを駆け抜けた車両まで様々なタイプが展示されていた。
今回はその中から、ランクルの本筋「ヘビーデューティ系」であるジープ BJ、40系の展示車両を紹介する。
ジープ BJ、40系ランクルの歴史
1951年、当時の警察予備隊用に開発されたジープ BJ型。『SB型小型トラック』を改造したシャーシに大型トラック用の水冷6気筒のB型ガソリンエンジンを搭載。堅牢なトランスミッションを組み合わせ、当時は屈指のパワーを誇る四輪駆動車であった。ランクルのヘビーデューティー系列はここから出発する。
1955年には、ジープ BJ がモデルチェンジとなり、20系ランドクルーザー が登場。同時にこのとき初めて「ランドクルーザー」のネームが付けられる。エンジンは、BJ型と同様のB型を搭載するが、後に出力を高めたF型に変更された。この20系から本格的に輸出を開始。特に北米で支持を受けた。
次なるモデルチェンジは1960年。現在も愛好家が多い40系が登場する。発売当初はF型エンジンを採用していたが、オイルショックを受け3リットルのB型4気筒ディーゼルエンジンを搭載。燃費の高さから高い人気を博した。
ちなみに現ランドクルーザーのチーフエンジニアである小鑓貞嘉氏は、「世界では、40は未だに現役で働いている」と話している。40系は登場後、24年間に渡り販売された。またこのデザインは『FJクルーザー』に受け継がれている。