ヤマハ発動機の柳弘之社長は8月5日の決算発表の席上、期首時点の配当予想を増配に修正するとともに、株主優待制度を再開する計画を明らかにした。業績の回復が順調で、今期(2014年12月期)の利益を上方修正したのに伴う措置。
同日に修正発表した今期の連結営業利益予想は、前期比51%増の850億円。同社は2015年12月期を最終とする中期計画に取り組んでいるが、同期に目標としていた連結営業利益800億円は「1年前倒し達成できる」(柳社長)見込みとなった。
配当は期首に第2四半期末および期末ともに13円としていたのを、14円50銭に増配する。年間では29円と、前期から3円の増配になる。また、株主優待はリーマン・ショック後の業績悪化で10年12月期から休止していたのを5期ぶりに復活させる。今期末現在で1単元(100株)以上保有する株主に、静岡県の名産品やジュビロ磐田のJリーグ観戦ペアチケットなどから1点を贈呈する。