ヤマハ発動機の中間決算…二輪車・マリン事業など好調で営業益6割増

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ヤマハ・MT-07(参考画像)
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  • ヤマハ発動機、4ストローク船外機「F115B」

ヤマハ発動機は8月5日、2014年1-6月期(第2四半期)の連結決算を発表した。

それによると、売上高は7560億2500万円(前年同期比+7.6%)、営業利益は491億0900万円(同+62.4%)、経常収益は491億3000万円(同+60.6%)、四半期純利益は322億3400万円(同+57.6%)となった。

二輪車事業は、先進国の販売台数が『MT-09』『MT-07』などの新商品投入効果により欧州で前年同期比23%増加、日本で同17%増加するなど大幅に増加。新興国の販売台数は、インドではスクーター、インドネシアではスポーツモデル、ブラジルでは150ccモデルが増加したものの、タイ・ベトナムでは総需要の減少などにより販売が減少し、新興国全体では減少した。これらの結果、世界全体の販売台数は同1.8減の294万6000台となった。

一方、売上高は高価格帯モデルの販売増により増加。営業利益は、売上高の増加・コストダウン・モデルミックスによる利益改善が、新興国通貨安による調達コストの上昇や開発費の増加を上回り増益となった。

マリン事業は、船外機では新商品「F115B」の投入効果や大型モデルの販売比率上昇により売上高が増加し、ボート・ウォータービークルの売上高も増加して、全体で増収・増益となった。

そのほか、特機事業、産業用機械・ロボット事業も増収増益となった。

通期業績見通しについては、マリン事業、先進国二輪車事業の販売増加が新興国二輪車事業のタイ・ベトナムの販売減少を吸収する見通しであることから、売上高は当初予想を据え置いた。利益面ではマリン事業における大型モデル販売比率の上昇、先進国二輪車事業の想定を上回る回復により、当初予想を上回り、中期経営計画(2013年~2015年)の営業利益目標(2015年:800億円)を1年前倒しで達成する見込みだとし、営業利益を830億円(前回予測比10.7%増)、経常利益を850億円(同10.4%増)、当期純利益を500億円(同11.1%増)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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