【メルセデスベンツ Cクラス 試乗】五感で感じ取とる部分を徹底的に磨き上げてきた…藤島知子

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メルセデスベンツ・Cクラス
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「メルセデスの本気」というキャッチフレーズとともに華々しく登場した4代目『Cクラス』。私が驚かされたのは、人が五感で感じ取とる部分を徹底的に磨き上げてきたことだ。

ボディシェルは約50%にアルミ材を用いることで軽量化を実現し、燃費性能やフットワークに効果をもたらすが、その“軽さ”ゆえに質感を出すのが難しい。その点、今回のモデルはドアを閉める時にバシッとした収まりのいい手応えをみせる。重厚感とは異なるものだが、新時代の高級車に相応しい質感を手にしているといえるだろう。

また、走行中は車内に軽々しいロードノイズを響かせることもない。唯一気になる点といえば、荒れた路面を通過する際、ランフラットタイヤの硬さが気になるところだが、このあたりは、走行距離が伸びたときにもう少ししなやかさが増すことを期待したいのと、今後のマイナーチェンジで足回りを熟成させる上で腕の見せどころだ。

さらに、安全性においては、物体を立体的に捉えるステレオカメラやレーダーを駆使してクルマの周囲を360°モニターしながら走るハイテク装備も用意されている。メルセデスの中核のクラスでありながら、『Sクラス』並みの予防安全といざという時のフォローは、このクラスのライバル達を抜きん出るハイレベルなものだ。

快適、そして安全に気持ちのいい走りが楽しめるCクラス。このクラスのライバルたちを震撼させるだけの進化を遂げたことは間違いなさそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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