ニルギリでは長らく紅茶が嗜好品として楽しまれてきたが、1990年代後半に始まった青い葉の秋摘みによって、今では耕地面積が20パーセント減少していると、タイムズオブインディアは伝えた。
茶の製造工場から生産者に支払われる金額は、1998年から1999年頃には1キログラムあたり18ルピーだったものが、2000年には10.3ルピーにまで下がった。
その後10年間で変動しながらも、現在はおよそ11ルピーとなっている。
その理由としてはソ連の崩壊によって重要な市場を失ったことと、品質より金額を重視する市場にとってはケニアやスリランカ、中国、インドネシア産の茶葉の方が優位であったことが挙げられる。
これに対して商工庁紅茶局は、安価な茶葉の生産のために木をそのまま刈り取るような方法ではなく、摘み取り方を始めとした生産工程を指導することで品質向上に努めようとしている。