女子大生が考案したジェットスター機内食、試行錯誤や挫折は数知れず

航空 企業動向

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは、昭和女子大学の学生と共同で開発した機内食を7月30日から成田-那覇線や成田-新千歳線など、飛行時間が70分以上の9路線で提供を開始すると発表した。

女子大生が開発した機内食は、7月から10月まで提供される「ふんわりパンケーキのりんごソース添えとソーセージ」と、11月から来年2月までのメニューとなる「ジェットスター・カラフルリゾット ソーセージ添え」の2種類。

メニュー開発には昭和女子大の生活科学部健康デザイン学科および管理栄養学科の10名の学生が参加。2013年4月から半年以上かけて試行錯誤を繰り返しながら作成、提案した中から最終的に2つが選ばれたという。

開発メンバーのひとり相原里江さんは「商品のプレゼンテーションを行う前に工場見学やヒアリングを行い、テーマに沿ってかつ女子大生らしい提案ができるよう工夫した。プレゼン前に何度も学生だけで試作品を持って集まり、お互いに改善点を話しながら試作を繰り返す作業を何回も行った」と振り返る。

また島村奈緒さんは「工場見学や大学での試作を通して商品開発を始めたが、ターゲットや具体的なコンセプトが決まらず苦戦していた。そこで昨年9月に東京ビッグサイトで行われたイベントでキャビンクルーや来場者に機内食に関するヒアリングを行った。その結果、見た目が美しく好きな料理が含まれていれば多少値段が高くても機内食を購入する人が多いことが分かった」ことを披露。

こうした工場見学やヒアリング調査を経て、2013年9月に開いた第1回目のプレゼンテーションでは10種類のメニューを提案。ところが「人件費がかかりすぎると採用は難しいといわれ、今まで考えたメニューのほとんどが採用できないことに気が付き、やる気がなくなってしまうほど本当に落ち込んだ」と林裕香里さんは明かす。

それでも「なんとしても採用されるように試行錯誤を続けた」結果、「旅行先などに着く前の小腹を満たすことと大量調理しやすいことが特徴」のふんわりパンケーキのりんごソース添えとソーセージおよび、「再加熱の際にチーズが程よくとろけ、ごはんがぱさぱさにならなうように工夫した」という、ジェットスター・カラフルリゾット ソーセージ添えが最終的に採用された。

今回のプロジェクトを通じて山本英利果さんは「どんなに素晴らしい案を提出しても、加工工数とコストがかかりすぎるのは採用されにくいことを痛感した。また企業が求める意図を理解し、より多くの人が好む商品を開発する難しさも学ぶことができた」と語っていた。
《小松哲也》

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