マレーシア サバ州東部でまた養魚場襲撃、オーナー夫妻は不在で無事

サバ州東部センポルナで7日未明、覆面をした7人の武装グループが上陸したとの通報が治安当局に寄せられ、大掛かりな捜索活動が行なわれている。

エマージング・マーケット 東南アジア

サバ州東部センポルナで7日未明、覆面をした7人の武装グループが上陸したとの通報が治安当局に寄せられ、大掛かりな捜索活動が行なわれている。

度々誘拐事件を起こしているフィリピン南部を拠点とするイスラム過激派組織、アブサヤフのメンバーと見られている。

武装グループが目撃されたのは、カンポン・バンガウ・バンガウから200メートルほど離れた養殖場。従業員によると、武装グループはスピードボートで乗りつけ、自動小銃を持った5人が上陸してクランタン州出身の華人オーナーを夫婦を探していたという。最初はマレー語で質問してきたが、後にスールー訛りの言葉に変わった。

目当てのオーナー夫妻が見つからなかったため、従業員の部屋からテレビ1台とバッグなどを持ち去ったという。武装グループが立ち去ってから、従業員らが警察に通報した。

サバ州東部では、5月6日、6月16日にラハド・ダトゥで、養魚場を経営する中国国籍の男性、中国系マレーシア人の男性とフィリピン人の部下がそれぞれ武装グループに誘拐される事件が起きている。

伊藤 祐介

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