【ストラーダ R500WD1 インプレ前編】オーディオフリック&スワイプインの「直感操作」で使いやすさ大幅アップ…会田肇

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地図の見やすさ・高精細感はストラーダの伝統。手をかざしたときにダメメニューを表示する「ランチャーメニュー」により地図を広々見せる工夫もある。
  • 地図の見やすさ・高精細感はストラーダの伝統。手をかざしたときにダメメニューを表示する「ランチャーメニュー」により地図を広々見せる工夫もある。
  • カーナビ評論家の会田肇氏
  • 曲送り/戻しやボリューム調整が指スライドのみで可能だ
  • 使用頻度の高い音量調節は上下の指スライドで変更が可能
  • 指を画面中央付近において上下左右になぞることで操作できる「オーディオフリック」
  • 画面の上端からスワイプするとインフォウィンドウが表示される
  • 画面の上端からスワイプするとインフォウィンドウが表示される
  • スワイプインの機能説明。このユーザーインターフェースの導入によって、地図→AV画面の切替の煩雑さがなくなった

カーナビゲーションの主たる機能と言えば目的地までのルートガイドだ。しかし、それに至るまでのインターフェイスは常に「安心安全」で成り立っていなければならない。パナソニック『ストラーダ』のAV一体機の上級モデル「R500」シリーズは、そんな基本コンセプトをテーマとして開発された。

◆手かざしでメニュー表示、目的地設定もカンタンに

R500シリーズのアウトラインを簡単に紹介しておこう。同シリーズは、7V型ワイドVGAモニターを持つ2DINタイプのSDカーナビゲーション。地図用16GBの内蔵メモリー+音楽録音用16GBのSDHCカードを付属しており、4×4地デジチューナーとDVD/CDスロットを内蔵する。ラインナップとしては、通常の2DINサイズが「CN-R500D1」および「CN-R500D1-D」、200mmのワイドモデルが「CN-R500WD1」および「CN-R500WD1-D」。機種名末端に「-D」が付くモデルはDSRC車載器セットモデルで、高速道路での合流時の注意喚起や渋滞情報が利用できるITSスポットサービス(DSRC)に対応している。

まずはR500シリーズに搭載された、手と指を使ったインターフェイスに注目したい。普通ならカーナビを操作する場合、メニューから目的の設定ボタンを探すところから入る。R500シリーズはこの時点からすべてが違っている。手をかざすと画面下にはランチャーメニューバーが自動的にポップアップされ、直ぐさま設定が行えるのだ。ランチャーメニューバーの表示内容は自由にカスタマイズできるので、あらかじめよく使う項目を登録しておくと便利だ。

◆クセになる直感操作ユーザーインターフェース

“スワイプイン”を使った操作方法も使いやすい。指を使って画面端から引き出すような操作をすると、地図からAV画面へと切り替わるのだ。デフォルトで左端からは地デジに、右端からならメモリーミュージックに切り換えが可能。好みのオーディオソースに設定を変更することもできる。また、地図を表示しているときに上からスワイプインすると、渋滞や規制情報がある地図をウィンドウ表示してくれる。慣れれば直感的に画面切り替えができるので、この便利さはクセになる。

AVソースのボリュームやトラックサーチは画面上のフリック操作で対応した。本体にはハードスイッチもあるけれど、この場合、その都度手探りでスイッチ位置を確認する必要がある。画面上をフリックするこの方法なら、おおよその位置を指先で操作すればいい。ボリュームは上下に、トラックサーチは左右にと、こちらもステアリングスイッチなどと同様の操作ロジックなので、自然な動作で操作できるのも使い勝手の良さを実感できるだろう。

◆考え抜かれた操作体系は安心・安全を高める

R500シリーズの指を使った操作は他にもある。地図スケールの変更は画面上の詳細/広域アイコンを押しても行えるが、スマホのようにピンチイン/ピンチアウトの操作でも対応できるのだ。ただ、この方法、右ハンドル車の場合、ドライバーは左手を使うことになり、意外に操作しにくいことに気付く。そこでR500シリーズでは、1本指での画面2回タッチ(ダブルタップ)で地図を詳細に、2本指での1回タッチ(2点タッチ)で広域に切り換えるインターフェイスも搭載した。

この一連の操作は、複雑になりがちなカーナビ操作を可能な限りシンプルに使いこなせないかと開発陣が考え抜いて採用されたもの。これらはまさに操作面での「安心安全」を高めるインターフェイスと言っていいだろう。

インプレの後編では、着実な進化の跡がうかがえるAV機能面にフィーチャーしてレポートしたい。

《会田肇》

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