ホンダは6月16日、さいたま市に新たに建設したスマートハウスで行っている自動駐車および非接触充電の実証実験を報道陣に公開した。
敷地内に停車している電気自動車を、非接触充電器を設置した車庫に自動運転によって精度よく駐車するシステムで、実証実験を通じて普及に向けた課題などを検証するという。
開発にあたっている本田技術研究所四輪R&Dセンター菊池美徳主任研究員は「駐車が苦手、車をこすりたくないというお客様の声に応えるためのシステムであるとともに、精度よく駐車することによって非接触充電を可能にするための自動駐車という狙いもある」と語る。
自動駐車システムの構成と仕組みは「まず車両側のシステムとしては敷地内のレイアウトデータをもとに車載リアカメラで白線を検知して補正しながら自動で駐車するというもの。既存で使われているカメラを流用することでコストがかからないようにしている。また住宅側のシステムとしては安全をしっかり確保するため、3か所に設置した監視カメラで自動駐車中に車両周辺に人や障害物を検知すると自動に停止するようにしている」という。
その駐車精度は「非接触充電効率80~90%を維持できるよう、駐車精度は縦方向にプラスマイナス5cm、横方向に同10cmの幅で、充電コイルの上に自動的に駐車できるようになっている」としている。また実際の駐車操作はスマートフォンから指示を出すようになっている。