11日午後4時30分ごろ、埼玉県川越市内の東武東上線の踏切で、クレーン付きのトラックがアームを上げたまま進入。架線に接触して炎上する事故が起きた。運転者らは延焼前に車外へ脱出してケガはなかったが、同線は約4時間30分に渡って不通となった。
埼玉県警・川越署によると、現場は川越市吉田付近にある踏切。56歳の男性が運転するユニック車(クレーン付きトラック)は、近くの工事現場で作業をした後、アームを上げたままの状態で踏切内へ進入。高さ約5mの位置に張られた架線にアーム上部が接触。ショートして荷台に積載していた廃材に引火した。
トラックは直後に踏切内で炎上。運転者と同乗者は延焼前に車外へ脱出してケガはなかったが、同線は池袋~小川町間で列車の運行ができない状態となり、約4時間30分に渡って不通となったことで夕方の帰宅ラッシュを直撃。約4万5000人の足に影響が出たとみられる。
警察では運転者から過失往来危険容疑で事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。