5人死傷の暴走事故は熱中症が起因、運転者を書類送検

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昨年8月、東京都羽村市内の公園敷地内に乗用車が突っ込み、5人が死傷した事故について警視庁は10日、このクルマを運転していた79歳の男を自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。熱中症の症状を自覚しながら、クルマの運転を行っていたという。

警視庁・福生署によると、問題の事故は2013年8月12日の午後2時55分ごろ発生している。羽村市羽中4丁目付近の車両の通行が規制されている市道で、乗用車が誘導員の制止を振り切って進入。道路左側の側溝に脱輪した状態で走行を続け、電柱に接触した後、約30m離れた市営プール敷地内の歩行者通路に突っ込んだ。クルマは敷地内で営業していた屋台などを直撃。72歳の男性が死亡し、子供2人を含む4人が重軽傷を負った。

運転していた同市内に在住する79歳の男は事故直前まで近くの河川敷でグランドゴルフをしており、その時点で熱中症起因とみられる気分不良の症状を自覚していたことが事情聴取で判明した。クルマに乗り込んだ時点で意識朦朧としていたが、そのままクルマを発進させ、直後に事故を起こしていた。

警察では「事故前の男は判断能力を失い掛けていたが、体調不良を自覚し、運転を中止していれば事故は防げた」と判断。男を10日までに自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

《石田真一》

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