伝統の一戦、第98回インディアナポリス500マイルレース。気温約20度ながら強い日差しが照り付ける中、午前11時からプラクティスが行われた。
これが明日の決勝レースに向けて最後の走行となる重要な1時間だ。決勝を見据え、集団走行で安定したマシンに仕上げる事がこの日一番の課題になる。各ドライバーとも互いのドラフティングを利用し合い、一列で走行しながらハンドリングを確認した。
その中で、トップスピードを記録したのは昨年の優勝者、トニー・カナーンだ。カナーンの1周平均速度は227.838マイル/h。2番手は昨年のシリーズ・チャンピオン、スコット・ディクソンでターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの1-2となった。
予選では今ひとつだったチームが一転、決勝では注目の存在となりそうだ。上位4台をシボレーエンジンが占め、ホンダ勢最速はミカイル・アレシンの5位にとどまった。 しかし、トップ10を見ればシボレーとホンダは5台ずつを分け合い、互角の戦いとなっている。
佐藤琢磨は33台中、23位と苦戦が続くが、この日53周を走り込めたことが光明に繋がるか。
決勝は現地時間の25日午後12時12分、熱戦の火蓋が切って落とされる。