5月17日・18日に神戸市で環境省による「エコ&セーフティ神戸カーライフ フェスタ2014」が開催された。
今回の催しで日本DME協会は、次世代クリーンディーゼル車を展示し、DME(ジメチルエーテル)燃料のメリットを訴求した。同協会は、23社の企業・団体会員と15名の個人会員からなる一般社団法人で、DMEの普及を目指している。
DMEのメリットは4つ。1.DMEは、多様な資源から生産できる環境に優しいクリーンエネルギーである点、2.様々な用途に利用できる点、3.廃材・間伐材などのバイオマスをガス化して製造するバイオDMEはCO2排出ゼロである点、4.セタン価が高くディーゼルエンジンの燃料に適している点だ。
特に、第4のディーゼルエンジンの燃料にDMEを使用するという点では、いま話題のPM2.5の原因になるPM(スス等)・硫黄酸化物を排出せず、窒素酸化物の排出は極めて少なく、CO2排出量も軽油ディーゼル車と較べて10%少ないという特長がある次世代クリーンディーゼル車として注目を集めているという。
会場では、いすゞ中央研究所提供のDMEを燃料として使用する次世代クリーンディーゼル車が展示されたが、同車のエンジンルームは、燃料系統が異なるだけで通常のディーゼルエンジンそのままという印象。しかも後処理装置不要で排気ガスのクリーン化が可能なので、車輌コスト・重量の面でも有利だ。展示されたトラックは試験走行・実証中とのことだった。