欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは5月13日、傘下の商用車メーカー、スカニア(SCANIA)の完全子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。
スカニアは1900年、スウェーデンに設立された重工業企業。商用車も手がけており、大型トラックのカテゴリーでは、ダイムラー、ボルボに次ぐ世界第3位の生産台数を誇る。
2000年、フォルクスワーゲングループは、スカニアに出資。その後、段階的に出資比率を引き上げ、現在はスカニアの発行済み株式の62.6%を保有している。
2014年2月、フォルクスワーゲングループは、スカニアを完全子会社化すると発表。今回、TOB(株式公開買い付け)を行い、スカニアの発行済み株式の90.47%、議決権ベースでは96.26%を取得した。
フォルクスワーゲングループはすでに、ドイツの大手商用車・機械メーカーで、大型トラックやバスなどを生産するMAN(マン)も傘下に収めており、スカニアの完全子会社化で、商用車事業のさらなる強化を狙う。