海上自衛隊、横須賀で「護衛艦カレーグランプリ」を開催

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演習で多くの艦艇が集るタイミングを利用して、もうひとつの対抗戦が横須賀で開催。日本に6隻しかないイージス艦がなんと4隻も参加。
  • 演習で多くの艦艇が集るタイミングを利用して、もうひとつの対抗戦が横須賀で開催。日本に6隻しかないイージス艦がなんと4隻も参加。
  • 海上自衛隊の横須賀地方総監部を舞台に、護衛艦の調理員による本気のカレーバトル。
  • 開場2時間前となる午前7時ごろには順番待ち行列が早くも1000人に。以後、急速に伸びていった。正午前には約1kmの長さに。
  • 護衛艦同士の対抗戦なので、アピール合戦にも気合が入る。
  • カレーは1皿に4種(艦)分が入って、1皿500円。2皿分だと900円。
  • 護衛艦はたかぜはポークカレー、バーナーで炙った焦がしチーズがポイント。
  • 艦艇内の調理場で作り、それを鍋ごと会場に運んでいく。これはイージス艦こんごうのカレー。
  • それぞれの艦に秘伝のレシピがあり、特色のある味わい。一部のレシピは海上自衛隊Webサイトでも公開されている。

海上自衛隊は19日、神奈川県横須賀市内で「護衛艦カレーナンバー1グランプリ in よこすか」を開催した。一般人の試食・投票によって順位を決めるというイベントで、訓練のために横須賀へ集結していた護衛艦のうち、14艦と1部隊が参加している。

海上自衛隊では、毎週金曜日にカレーライスを食べるという伝統がある。これは旧日本海軍時代から続く伝統で、艦船は連続勤務となるために曜日感覚が失われやすいことから、金曜日に必ずカレーを出すことで勤務にメリハリをつける狙いがあると言われている。護衛艦ごとに秘伝のレシピがあり、それぞれが特色のあるカレーを作る。「ひとつとして同じ味はない」とまで言われるほどだ。

護衛艦カレーグランプリの開催は今回が2回目。今回は横須賀周辺で行われていた大規模な演習で全国から艦艇が集るタイミングを利用して実施。海上自衛隊が保有するイージス艦は6隻あるが、このうち4隻が演習後も横須賀に留まってイベントに参加するなど、「調理員によるガチな対抗戦」といった様相になっていた。

首都圏での開催でもあり、混雑が予想されたことから6000食分を用意したが、事前予想をはるかに超える約1万人が来場。正午前には順番待ち行列の全長が約1kmに達し、「開催時間内に入りきれない」と判断され、予定よりも早い時間に販売終了宣言となった。

グランプリを獲得したのは、横須賀潜水艦部隊。2位はイージス艦ちょうかい、3位が護衛艦くらま。特別賞にはイージス艦こんごうが選出されている。

《石田真一》

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