トヨタ自動車と米国の自動車大手、フォードモーター。両社の主力車種の2013年世界販売台数を巡って、それぞれが「我こそは世界一」と主張している。
事の発端は4月9日、フォードモーターの発表にある。2013年の世界新車販売(乗用車)の車名別販売ランキングおいて、フォード『フォーカス』が第1位になったと宣言した。
これは、米国に本拠を置く大手調査会社のPolk社の最新データを引用し、フォードモーターが明らかにしたもの。Polk社の調べによると、2013年のフォーカスの世界新車販売台数は、前年比8.1%増の109万7618台で、乗用車の第1位になったという。
これに対して4月15日、トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は独自のデータを提示。世界各地のトヨタの営業部門が集計したデータから、「『カローラ』の2013年世界販売は122万台で、世界一」と発表している。
トヨタの主張は、「Polk社のデータは、全世界新車販売の96%しか反映していない」というもの。新車登録上の「シングル・ネームプレート」という基準で集計すれば、カローラの2013年世界販売は122万台となり、世界一になるという。
なおトヨタの主張では、「アクシオ」、「アルティス」、「EX」、「フィールダー」、「ルミオン」など、カローラファミリー全体での数字としている。