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【バンコクモーターショー14】スズキは大型モデルでスポーツイメージを訴求

モーターサイクル エンタメ・イベント

3月24日~4月6日に開催されたバンコクモーターショー14。モーターサイクル大国でもあるタイのモーターショーでは、2輪メーカーも大きなブースを展開する。タイ市場をほぼ独占している国内4メーカーの様子をお伝えする。

今回もっとも極端な姿勢を見せたのがスズキだ。タイ市場の中心となっている150cc前後のモデルをほとんど展示せず、250cc以上のスポーツモデルを中心としたブース展開を行った。

タイ・スズキモーターでは『ハヤテ』『ジェラート』といったATバイク(スクーター)や『ショーグン』『シューター』といったアンダーボーンフレームのスポーツモデルを多数展開している。しかしそれらをまったく展示しなかったのは、個々の商品よりもスズキというブランドをアピールする狙いがあったようだ。

タイ市場でスズキはホンダ、ヤマハに次ぐシェア3位。しかし「ホンダとヤマハの追撃をするだけではいけない」という意識があり、市場が急伸している大型モデルに焦点を合わせたのだという。そこで『ハヤブサ』や『GSX-R』をはじめとする大型スポーツモデルでブランド全体のスポーティなイメージを演出したわけだ。

このため展示車両のほとんどは日本ではおなじみの車種で、日本人にとって目新しいものはない。しかしこれまでのバンコクショーでのスズキブースとは明らかに異なった雰囲気で、たしかに新しい方向性は示せていた。

ただし、小型モデルを切り捨てるわけではない、というメッセージも忘れていない。タイで発売されたばかりの『レイダーR150』は、インドネシア製の150ccスポーツ。「現在はATバイクが過半数となっている小型モデル市場でも、MTモデルの価値が見直される時が必ず来る」という意思に基づいての展示だとか。

このほか『バンバン125』は市販車のほかにカスタマイズモデルを3台展示。タイでは小型スポーツモデルとしてバンバンが人気で、バックオーダーを抱えるほどの売れ行きが続いているのだという。

なかでも目を引くのは、タンク両脇にモトクロッサーのようなシュラウドを持つ車両。これはMXGPに参戦しているワークスチーム、ロックスターエナジー・スズキレーシングのマシンをイメージしたカスタマイズ。

日本では「レジャーバイク」という印象のあるバンバンだが、タイでは小型スポーツモデルとして認知されている。そこで大型モデルと歩調を合わせたカスタマイズで、ブランドとしてのメッセージをいっそう明確にしたというわけだ。

タイではドゥカティが現地生産の開始と、それによる大胆な値下げで大きな存在感を見せるようになっている。今回スズキが見せた姿勢には、イタリアのライバルを迎え撃つという目的もあるのかもしれない。
《古庄 速人》

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