【三菱 ランエボ 生産終了】MIVEC採用、ブーレイ顔を廃止で空力/冷却性向上…9代目[写真蔵]

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三菱 ランサーエボリューションIX
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3月末、三菱のスポーツカー『ランサーエボリューション』の生産終了が報道された。1992年の初代登場から20年あまり。WRC制覇など輝かしい足跡を残したランエボの歩みを写真で紹介する。

8世代目のアップデートバージョンであるMRの登場から1年、ランサーエボリューションの9世代目(「IX」)が発売された。

IXでは初めて、GSRとRSグレードの中間グレードであるGTが登場。GSRと同様の遮音性をもつボディに、オートエアコンやキーレスエントリーなどの快適装備を搭載。さらにRSと同様のターボチャージャーに5MTとACD+機械式LSDという駆動システムが組み合わされている。さらにワゴンボディを持つ『ランサーエボリューションワゴン』(別項)もIXで初登場。ユーザーの幅広い要求に応える車種展開となった。

IXとなり、4G63型エンジンはさらに進化を遂げた。ランエボに搭載されるエンジンとして初めて、連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」が採用され、高回転における性能を確保しながらも、年々厳しくなる燃費要求に対応しており、先代比3%向上の10.0km/リットル(10・15モード)となった。

さらにターボチャージャーにおけるコンプレッサーハウジングのディフューザー形状を改良し、低中速回転域のトルクとレスポンスが向上。40.8kgm(GSR)という最大トルクはVIIIと同じながら発生回転が3500rpmから3000回転に低下した。RSグレードでは、コンプレッサーハウジングをマグネシウム合金製としたターボチャージャーを採用することでレスポンスを向上させている。

エクステリアでは、VIIIのデザインアイコンであったスリーダイヤの台座をフロントグリルに配する”ブーレイ顔”が廃止され、冷却性能の向上と空力特性の向上に配慮したデザインとなっている。リアではバンパー下部をディフューザー形状とすることで、空力改善だけでなくレーシーなリアスタイルも演出している。

足回りでは、従来と比較し0.15kg軽量化された新デザインのアルミホイールを採用。GSR、GTグレードには、前作VIII MRから引き続きビルシュタイン製ショックアブソーバー、ブレンボ社製ベンチレーテッドディスクブレーキが装備され、GSRではリアの車高を5mm下げることで接地性向上が図られた。

《橋本 隆志》

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