マキシムは4月9日、車載インフォテイメントアプリケーションのケーブルコストと重量を低減するシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)チップセットを発表した。
現在の自動車設計では、車載インフォテイメントディスプレイへのデータ送信にはSTPケーブルを推奨。しかし、自動車メーカーは配線コストおよび重量が最大50%低下する同軸ケーブルの使用を検討し始めている。
新チップセットは、15mの同軸またはSTPケーブルを駆動し、堅牢で汎用的な設計に求められるマージンを提供。引き続きSTPケーブルを使用して設計を行い、将来のモデルでは同じチップセットを使用してシームレスに同軸ケーブルに移行することができる。
各シリアライザおよびデシリアライザに内蔵されたスペクトラム拡散機能は、外部スペクトラム拡散クロックを必要とせずに、通信のEMI特性を向上させている。
また各シリアライザは、ファミリ内の任意のデシリアライザとの組合せで動作するため、通信の各端で異なるインタフェースを使用することが可能。高解像度のセンターおよび後席ディスプレイの駆動に加えて、メガピクセルカメラシステムにも使用することができる。