東レ、第60回大河内記念生産特賞を「航空機用炭素繊維複合材料の開発」で受賞

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東レは3月26日、『航空機用炭素繊維複合材料の開発』について、財団法人大河内記念会より「第60回(平成25年度)大河内記念生産特賞」を受賞した。同社は昨年度に続き、13度目の「大河内賞」受賞になる。

今回の受賞は、米ボーイング社最新鋭の787型機に主要構造部材として採用され、民間航空機としては世界初のオールコンポジット化を実現した、トレカ「T800S/3900-2B」プリプレグ(炭素繊維に未硬化状態の樹脂を含浸したシート。このシートを積層・成形し硬化させることで、炭素繊維複合材料が得られる)の開発および、その生産システム確立が評価された。

炭素繊維複合材料を航空機の主要構造部材として適用するには、材料としての性能が高いことに加えて、その性能が安定して発現すること、経済的にも合理的なコストで提供可能であること、など多くの課題をクリアする必要があるという。

なお、トレカは同社の登録商標。

《山内 博》

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