米国の自動車最大手、GMが北米市場で行う大規模リコール(回収・無償修理)。このリコールの対象車種が、さらに拡大した。
今回のリコールは2月14日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が発表。GMが過去に販売した車両のイグニッションキーの点火スイッチの不具合が原因で、走行中にエンジンが停止。この状態で衝突事故が起きた場合、エアバッグが展開せず、乗員が負傷するリスクがあるとしていた。
リコールの対象になるのは、2005‐2007年モデルのシボレー『コバルト』と、ブランド廃止となったポンティアックの『G5』の2007年モデル、2003-2007年モデルのサターン『アイオン』、2006-2007年モデルのシボレー『HHR』、2006-2007年モデルのポンティアック『ソルスティス』、2007年モデルのサターン『スカイ』。米国では合計136万7146台。北米では約162万台が対象。
なお、この不具合では、前面衝突事故でフロントエアバッグが開かなかったケースが31件あり、このうち12名が死亡している。
3月28日、GMは今回の件での追加リコールを発表。新たに、シボレー コバルトの2008-2010年モデル、シボレーHHRの2008-2011年モデル、ポンティアック ソルスティスの2008-2010年モデル、ポンティアック G5の2008-2010年モデル、サターン スカイの2008-2010年モデルが、リコールの対象に指定された。
以前の発表に対して、年式が新しい車両が含まれるが、GMによると、補修部品として不具合のある点火スイッチが使用された可能性があるためだという。なお、今回の追加リコール台数は、米国で82万4000台と公表されている。