米国のベンチャー企業で、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー、『カルマ』を製造・販売していたフィスカーオートモーティブ。同社の中国企業への売却手続きが完了した。
フィスカーオートモーティブは2013年11月、破産を申請。同時に、投資ファンドのハイブリッド・テクノロジー社に身売りすることも発表していた。ところが、この発表に、他の債権者が反発。同社の資産は、競売にかけられることになった。
2014年2月、同社は、「フィスカーオートモーティブの資産を、競売で中国の自動車部品最大手、万向集団が落札した」と発表。万向集団は1億4920万ドル(約152億円)の最高額を提示し、フィスカーオートモーティブの資産を落札した。
万向集団はこのうち、1億2620万ドル(約128億円)を現金で支払い、フィスカーオートモーティブの債務の800万ドル(約8億円)分も肩代わりする。
今回、フィスカーオートモーティブは、万向集団への資産売却手続きが完了したと発表。同社のマルク A・ベリンソン氏は、「今回の売却手続き完了は、フィスカーの全ての債権者にとって、大きな成果」と述べている。