NASA/JAXAの宇宙開発史から民間宇宙開発最前線まで「主役級」展示が揃う『宇宙博 2014』

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火星ローバー「キュリオシティ」NASA製作モデルも登場(写真はNHK製作の模型)
  • 火星ローバー「キュリオシティ」NASA製作モデルも登場(写真はNHK製作の模型)
  • 「アトランティス」の胴体前部とキャビンの実物大モデル
  • 的川泰宣JAXA名誉教授とキュリオシティ模型
  • シエラ・ネバダ社「ドリームチェイサー」イメージ

2014年3月24日、この7月から千葉・幕張メッセで開催される『SPACE EXPO 宇宙博2014 NASA・JAXAの挑戦』記者発表が開催された。宇宙博の監修を務める的川泰宣JAXA名誉教授は、どれをとっても「主役級」の展示が揃うと自信を見せた。

『SPACE EXPO 宇宙博-2014 NASA・JAXAの挑戦』は、NASA公認の展覧会「NASA A HUMAN ADVENTURE」アジア初開催、1955年、糸川英夫博士による日本発の「ペンシルロケット」開発以来の日本の宇宙開発の歩みとJAXA宇宙活動を一挙展示する、大型宇宙展示イベント。

NASA展示エリアでは、2011年にスペースシャトル最後の飛行を行った「アトランティス」の胴体前部とキャビンの実物大モデル、アポロ計画最後の「アポロ17号」指令船実物大モデルとパラシュートの実物、アポロ月面車などが登場する。火星探査エリアには、2012年から現在も火星の地表で生命の痕跡を探査している火星ローバー「マーズ・サイエンス・ラボラトリー『キュリオシティ』」のNASA製作実物大モデルなどが展示される。

JAXA展示エリアでは、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」実物大モデル、ISS補給機「こうのとり」10分の1モデル、「こうのとり」や多数の日本の人工衛星を打ち上げた主力大型ロケットのエンジン「LE-7」「LE-7A」実物、2013年9月に試験機初打ち上げを行った新型固体燃料小型ロケット「イプシロン」20分の1スケールモデル、小惑星探査機「はやぶさ」実物大モデルと回収サンプル実物(開催期間中、一時展示停止期間あり)、太陽光の力で宇宙を航行する世界初の小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」ソーラーセイルの実物などが展示される。

国立天文台からは、ハワイ・マウナケア山頂に建設中の光学赤外線望遠鏡「TMT」主鏡の試作品や国立極地研究所が収蔵する南極で収集された隕石などが展示される。手を触れることが可能な隕石もある。また、8Kスーパーハイビジョンシアターにて、「ハッブル宇宙望遠鏡が見た宇宙(仮)」映像展示も製作中だという。

未来の宇宙開発エリアでは、シエラ・ネバダ社が開発を進める有翼宇宙往還機「ドリームチェイサー」の3分の1スケールモデル、”宇宙ホテル”を計画するビゲロー社の「スペース・コンプレックス」30分の1スケールモデル、大林組が建設構想を発表した「宇宙エレベーター」関連などの展示が予定されている。

《秋山 文野》

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