トヨタ ハリアー「JBLプレミアムサウンド」を聞く…ハイグレード純正カーサウンドの世界

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「JBLプレミアムサウンドシステム」を標準搭載するプレミアム・アドバンスドパッケージ
  • 「JBLプレミアムサウンドシステム」を標準搭載するプレミアム・アドバンスドパッケージ
  • JBLプレミアムサウンドシステムの構成ユニット
  • オーディオシステムの左下には「JBL」のロゴマークが添付される
  • カーゴルームに装備される20cm口径のサブウーファー。10Lのエンクロージャー付き
  • フロントドアに装着される音響レンズ付き17cmウーファーGreen Edge
  • リアドアにマウントされた17cm2ウェイユニットウーファーGreen Edge
  • ダッシュボード左右にはツィーターと8cmミッドレンジを一体化した2ウェイユニットがマウントされる
  • <A>JBL 8.0cm GreenEdge Unity(ツィーター+ミッドレンジ一体構造/2スピーカー)<B>JBL 17cm GreenEdge Wide Dispersion(音響レンズ付ウーハー)<C>JBL 17cm coax GreenEdge Wide Dispersion(音響レンズ付コアキシャル/2スピーカー)<D>JBL 20cm Enclosed Subwoofer GreenEdge(10Lエンクロージャー)

中高年のみならず若い世代にも人気を獲得しているトヨタの上級SUV『ハリアー』。上質な車内は見ているだけの心地良い空間を演出するが、その空間をさらに盛り立ててくれるのがオプション装着できる『JBLプレミアムサウンドシステム』だ。

このシステムは、ハリアーの上級グレード「プレミアム“アドバンスド・パッケージ”」に標準装備され、「プレミアム」と「エレガンス」にはメーカーオプションとして装着できる。そのメーカーオプション価格は8型AVナビとセットで38万3000円。オーディオ部分をノーマルな6スピーカーシステムを組み合わせることもでき、こちらは30万8000円。価格差は8万円あるが、その実力はそれに見合う十分なクォリティを発揮していた。

その8万円の差はどこにあるのか。ノーマルの場合、スピーカーはフロント/ドアに配置された6スピーカーを基本とし、パワーアンプもカーナビに一体化されている。それに対し、『JBL プレミアムサウンドシステム』は、スピーカーの装着位置こそノーマルと共通にしているものの、組み合わせるユニットが新規開発された別モノだ。

その別モノのユニットとは、JBLブランドの提供会社「ハーマン社」がトヨタと共同で開発した『GreenEdgeテクノロジー』に基づいたもので、従来の半分の電流で約2倍の高出力を可能にする“超高効率”を実現している。これに8ch・Hクラスパワーアンプと、カーゴルーム内にノーマルシステムには非搭載の20cm口径のサブウーファーを追加。これにより、ノーマルとはまるで異なったサウンドを実現しているのだ。

さっそくスイッチオンしてCDを再生してみる。ダッシュボードの上にスッキリとした音像が浮かび上がり、ボーカルも伸びやかに表現されている。しかも、ドア周りから出てくる低域がカーゴルームのサブウーファーとも相まって、演奏をしっかりと下支えしてくれている。音の解像度が高く細部までしっかりと表現し、絶対的なパワー感は感じさせないものの、ボリュームを上げてもストレスを感じさせない。ノーマルはボリュームを上げると平坦な印象になるが、この辺りは明らかな違いとなっている。

オーディオ好きなら、オーディオレスを選んで市販オーディオをインストールする考え方もあると思うが、圧倒的なパワー感を期待するならその方法もあるだろう。しかし、正直言って40万円弱の費用で、カーナビも備えたシステムを組み合わせ、ここまでの音作りをするのは不可能に近い。仕上がりやインターフェイスの良さも純正ならではの素晴らしさ。一度楽しみ始めたら、新型ハリアーの魅力がさらに増すこと間違いなし。それを踏まえれば、十分に納得がいくシステムだろう。

《会田肇》

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