マラソン大会での車両とランナーの接触、運転者に事故の認識なしと判断

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2月下旬、佐賀県鹿島市内の県道を軽乗用車で走行中、マラソン大会に参加していたランナーに接触して重傷を負わせ、そのまま走り去ったとして、佐賀県警は17日、太良町内に在住する80歳代の男性を自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。

佐賀県警・鹿島署によると、問題の事故は2014年2月23日の午前10時30分ごろ発生している。鹿島市納富分付近の県道で、片側1車線の直線区間。事故当時はマラソン大会が実施されていて1車線の通行が規制されていたが、右車線を走行中の軽乗用車が路外に逸脱。追い抜きざまに50歳代の男性ランナーに接触。男性ランナーは転倒し、左手指を骨折するなどの重傷を負った。

現場にブレーキ痕が無いことや、クルマはランナーに接触した後も速度を落とすことなくそのまま走り去ったため、警察は「運転者が接触に気づいていない」という可能性も視野に入れつつ、ひき逃げ容疑として捜査を開始した。

目撃情報から太良町内に在住する80歳代の男性が容疑に関与したものとして、任意で事情を聞いていたが、男性には接触事故を起こした認識が無かったと判断。道路交通法違反(ひき逃げ)には問わず、自動車運転過失傷害容疑のみで書類送検している。

《石田真一》

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