ポルシェ『911』シリーズの自然吸気エンジン搭載車の最高峰、新型『911 GT3』。車両火災の影響で出荷が停止されている同車に関して、解決策が公式発表された。
この車両火災は2014年2月、スイスとイタリアで発生。納車されて間もない新型911 GT3が、相次いで車両火災に見舞われた。ポルシェはこの原因を突き止めるため、新型911 GT3の出荷を一時的に見合わせ。さらに、785台の既納客に対しては、車を使わないよう呼びかけていた。
3月18日、ポルシェの米国法人、ポルシェカーズノースアメリカは、この問題への対応策を発表。「全ての新型911GT3のエンジンを交換する」と発表している。
また、ポルシェは、今回の車両火災の原因についても公表。エンジン内のコネクティングロッドのボルトが緩み、この状態のコネクティングロッドが、クランクケースを破損。そして、ここからオイルが漏れ、火災に至ったと結論づけた。
なお、ポルシェは、「他の911シリーズや911以外のモデルには、この不具合はない」と説明している。