米TRWオートモーティブで営業・事業開発部門の上席副社長を務めるピーター・レイク氏は3月4日、横浜市で会見し、自動運転技術について「実現するかどうかという問題ではなく、いつ自動運転が実現されるのかという段階にきている」との考えを示した。
レイク上席副社長は「おそらく半自動運転、そして高度自動運転は5年から7年以内には実現するとみている」とした上で、「比較的早期に市場にでてくるのが渋滞時の運転支援機能。その2年後くらいに高速道路での運転支援機能がでてくるのではないかと思う」と述べた。
また半自動運転および高度自動運転の定義について「車が自律的に運転している時間の長さに違いがある。半自動運転はドライバーがハンドルから手を、あるいはブレーキペダルから足を離している時間が限られている。一方、高度自動運転の段階になると、ドライバーがモニタリングしている時間がより長くなり、またそういう状況になる場面も増える」と話した。
その上で「我々は自動運転を可能にするための2つの基本的な技術を提供できる。それがカメラとレーダー。他社では超音波など別の技術を模索しているところもあるが、我々は全世界の自動車メーカーの動向をみると、カメラとレーダー、この2つの融合がやはり勝ち組になるのではないかとみている」と語った。