鈴鹿サーキット恒例のファン感謝デーが開催された3月1日、多くのファンで賑わうパドックの一角で、鈴鹿サーキットの2014年の活動計画発表会が開催された。
まずF1日本グランプリは「Change,Change,Change」をテーマに変革から生まれるドラマ、感動を届けるとした。今年のF1といえば小林可夢偉選手の復帰が大きな話題だが、鈴鹿サーキットでは2コーナーのC席スタンドに「小林可夢偉応援席」を設けて応援する。
世界ツーリングカー選手権(WTCC)は初のフルコースを使用しての開催となる。格闘技レースとさえ言われる激しさが売り物のWTCCだが、スピードを追求した新型マシンへの移行に合わせてのフルコース使用となった。今シーズンはシトロエンの参戦でホンダ『シビック』との激戦も予想されるなど、これまで以上に激しいレースが見られそうだ。
今年のもう一つの話題が、28年ぶりの開催となる「JAF鈴鹿グランプリ」だ。鈴鹿グランプリといえば、1970~80年代に中嶋悟、ジェフ・リース、星野一義らの名選手が激戦を繰り広げた伝説のレース。それが、「2014スーパーフォーミュラ第7戦 第13回JAF鈴鹿グランプリ」として復活する。ちなみに第12回が開催されたのは1986年。開催日程は11月9日だ。
さらに、数々の伝説を生んだ鈴鹿名物のシケインがネーミングライツによって新たな名称となったことも発表された。その名称は「日立オートモーティブシステムズシケイン」。当然ながら日立の広告看板も立ち並び、鈴鹿サーキットを象徴するシケインの新しい姿が登場した。
一方、3月1日に生まれ変わってオープンしたアドベンチャーヴィレッジには、新アトラクションとして「アドベンチャードライブ」が導入される。乗客の叫び声で加速するという日本初の仕掛けが売り物の4人乗りのアトラクションだ。また、鈴鹿サーキットホテルノース館もリニューアルし、モータースポーツの世界に包まれるコンセプトルームをオープンする。
最後に、来年に開催される新たなイベントとして、「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」についても発表された。これは2012年に鈴鹿サーキットの50週年を記念して開催されたアニバーサリーイベントの好評を受けて企画されたもので、日本や海外から歴史的価値が高い往年の名車を招聘し、様々なゲストとともに日本の自動車、バイク、モータースポーツを振り返る。このイベントは2015年5月23、24日に開催される予定だ。