キャセイパシフィック・サービスは、香港国際空港のキャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルのフル稼働開始に伴う開業式典を実施した。
式典には、香港特別行政区政府の梁振英行政長官をはじめとする多数の政府関係者、中央人民政府駐香港連絡弁公室、香港空港管理局、航空局、航空貨物業界などの代表者らが参加した。
総工費59億香港ドル(約770億円)を投じた新貨物ターミナルは2013年2月の運用開始以降、段階的に業務の範囲を広げながら業務の移行を進め、2013年10月初旬には全ての業務の移行を完了した。
キャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルは、航空貨物産業における新たなサービス基準を確立、貨物の締め切り時刻の延長や、間際の貨物受け取り、接続便への積み替えに要する時間短縮などを図ることが可能。
新貨物ターミナルは、香港国際空港に乗り入れる全ての航空会社へのサービスを提供する。
新貨物ターミナルは年間取り扱い貨物重量260万トンの能力を備えることから、香港国際空港の航空貨物の処理能力は大幅に増強され、約1800件の雇用を創出しながら高度な業務効率と革新的なサービスの実現を目指す。
キャセイパシフィック・サービスは、2008年1月に設立されたキャセイパシフィック航空の100%完全子会社。
キャセイパシフィック航空のジョン・スローサー最高経営責任者は「アジア地域におけるハブ空港間の主権争いが激化の一途を辿る昨今、新貨物ターミナルと充実を続ける機材体制、香港物流業界のプロフェッショナリズムが一体となることによって、柔軟で機動的な物流ソリューションが香港の航空貨物輸送産業にもたらされるものと確信している」と述べている。