曙ブレーキ工業と「マクラーレン メルセデス」は、技術的パートナーシップに関する契約を強化し、2014年のF1に挑戦することを発表した。
2014年シーズン以降、曙ブレーキはマクラーレン メルセデスF1チームのテクノロジーパートナーとして、F1レギュレーションの変更に対応した新しいブレーキシステムを開発・設計し、供給する。
同社は、マクラーレンのレーシングカー『12C GT3』のキャリパーとブレーキパッドを供給しているほか、次世代超高性能ロードカー『P1』へもブレーキの供給を行っている。
2014年のF1では、1.6リットルV6エンジンと新ハイブリッド用エネルギー回生システム(ERS)を組み合わせるた新しいパワーユニットが登場する。この変更により、ブレーキをかけたときのエネルギー回収率がラップあたり400kJから2000kJへ5倍増となることから、後輪に求められる制動力が大幅に増えることとなる。
同社では、後輪の制動力を補うためのブレーキ・バイ・ワイヤのリアブレーキコントロールシステムを開発。ドライバーがブレーキバイアスを絶えず変更する必要がなくなり、後部のロックアップ防止に寄与する。