今季SUPER GTに新NSX投入のホンダ、元F1ドライバーのリウッツィを陣営に加える

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ホンダの今季モータースポーツ活動計画発表会。
  • ホンダの今季モータースポーツ活動計画発表会。
  • 今季、GT500とスーパーフォーミュラに参戦するリウッツィ。
  • GT500に投入される「NSXコンセプト-GT」。
  • 2月7日、ホンダは4輪と2輪の今季モータースポーツ活動についての全容を発表。
  • NSXの前でホンダの開発首脳と話すリウッツィ。
  • ホンダの伊東孝紳社長。
  • ホンダのGT500ドライバーたち。左端がリウッツィ。
  • GT300クラスに参戦するホンダCR-Z GT。

今季のSUPER GT/GT500クラスにニューマシン「NSX CONCEPT-GT」を投入するホンダが、元F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツィを含む5組10名の同クラス参戦陣容を、7日のモータースポーツ活動計画発表会で明らかにした。

DTMとの車両規則共通化、エンジンは現状日本独自の直噴2リッター直4ターボへの移行という大刷新によって、F1やスーパーフォーミュラ(SF)同様、GT500は今季から新時代に突入する。レクサス、ニッサンとの三国志も今季から新章開幕となるわけだが、ホンダはクラス唯一のミッドシップ+ハイブリッド車となるニューNSXの投入を断行(搭載エンジンは「HR-414E」)。NSXの名にかけて、そしてホンダとして2010年以来遠ざかるGT500王座獲得を果たすべく結成されたのが、下記の今季布陣である。

#8 V.リウッツィ&松浦孝亮(ARTA)
#17 塚越広大&金石年弘(REAL)
#18 山本尚貴&J.K.ベルネ(童夢)
#32 中嶋大祐&B.バゲット(NAKAJIMA)
#100 小暮卓史&武藤英紀(チーム国光)
(※カッコ内はチームあるいはチーム母体。タイヤは#18がミシュラン、#32がダンロップ、他はブリヂストン)

GP2参戦の伊沢拓也、さらには昨年各方面で高評価だったF.マコヴィッキィ(今季は欧州ベースでの活動に回帰)を欠くなどしたホンダ陣営だが、そのなかで3人の新外国人選手を加えるという補強策に出た。なかでも注目はF1キャリアも豊富なリウッツィ(32歳/イタリア出身)だろう。トロロッソ、フォースインディアなどで約80戦のF1出走キャリアがあるリウッツィは、数年前にも友人選手応援のために日本のトップカテゴリー開催中のサーキットに来訪したことはあったが、今度は彼自身が新天地でのチャレンジに臨むこととなった。

この日の発表会では、フォトセッション時、興味深そうにNSXの周囲をチェックして回る姿が印象的で、鈴木亜久里ARTA監督やホンダの開発首脳らとも談笑していたリウッツィ。SFにもREAL RACINGから参戦することが併せて発表されており、GT500&SF新時代となる今シーズン、国内トップ戦線における要注目選手となること必至の存在といえるだろう。

なお、昨シーズン武藤&中山友貴がシリーズタイトルを獲得したSUPER GT/GT300クラスには、引き続き無限(#0)とARTA(#55)から2台の「CR-Z GT」が参戦。#0は中山&野尻智紀、#55は高木真一&小林崇志という布陣もこの日発表されている(ともにタイヤはブリヂストン)。

2014年SUPER GTシリーズは、3月15~16日の岡山国際サーキットでの公式合同テストを経て、4月5~6日、同地にて開幕を迎える。現時点では国内7戦とタイ1戦、計8戦のシリーズとなる予定だ(他に特別戦1戦=詳細未定を開催予定)。

《遠藤俊幸》

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