ホンダジェット、FAAの型式検査承認を取得…型式証明取得は2015年1~3月の予定

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ホンダジェット認定試験用初号機(シルバーの機体)と3号機(赤い機体)の飛行の様子
  • ホンダジェット認定試験用初号機(シルバーの機体)と3号機(赤い機体)の飛行の様子
  • カスタマーサービスセンターに対するFAR Part 145(航空機整備工場)の認証を祝う関係者
  • ホンダジェットの量産工場
  • 浸水滑走路におけるエンジンの水吸い込み試験の様子
  • 氷点下40度の極寒冷下における機能試験の様子
  • カスタマーサービスセンターの内部(ホンダジェット)
  • 試験用5号機の初飛行
  • 試験用5号機のインテリア

ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト(HACI)は、米国東部標準時間の12月20日に米国連邦航空局(FAA)から型式検査承認(TIA)を取得したと発表した。

TIA取得は、FAAによって規定された設計要件を「ホンダジェット」が達成しており、今後、認定試験用のホンダジェットにFAAパイロットが搭乗し、型式証明(TC)の取得に向けた最終的な認定飛行試験を行うことが承認されたことを意味する。

ホンダジェットに搭載するGE・ホンダ・エアロ・エンジンズ社製ターボファンエンジン「HF120」も型式認定を取得しており。今回のTIA取得によってホンダジェットのFAA型式証明の取得時期は、2015年1~3月となる予定。

FAA型式証明取得後は、ホンダジェットのデリバリーを開始する予定。

ホンダジェットの開発責任者であるHACIの藤野道格社長は「TIAの取得は、ホンダジェットにとって極めて重要なマイルストーンで、型式証明の最終スケジュールを確定させるため、FAAと密接に連携をとってきた」と述べた。

一方、12月20日にHACIの本社敷地内に設けられたカスタマーサービスセンターが、FAAの連邦航空規則(FAR)Part145に定める航空機整備工場の認証も受けた。今年10月に完成したカスタマーサービスセンターは、ホンダジェットに関するサービスプログラムの販売と管理、24時間対応のテクニカルサポート、テクニカルトレーニング、修理、重整備などを行うための施設。

ホンダジェットは、特許技術である主翼上面エンジン配置や自然層流翼、複合材製胴体の製造方法などの様々な最先端技術を取り込み、同クラス最高の速度、室内容積、燃費性能を実現した小型ビジネスジェット機。

《レスポンス編集部》

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