ホンダは11月27日、ブラジルにおける四輪車生産販売会社、ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ(HAB)の新四輪車工場建設を開始したと発表した。
新工場はサンパウロ市の北西200kmにあたるイチラピーナ市に建設し、稼働開始は2年後の2015年を予定。敷地面積580万平米の土地取得と設備購入、建屋建設費用を含めた投資額は約10億レアル(約430億円)。年間生産能力は12万台、従業員数は約2000人となる。
稼働開始時は新型『フィット』を生産し、その後もグローバルで需要が高いフィットクラスの小型車で生産機種を拡大する予定。製造工程のショートプロセス化や塗装工程に最新技術を投入することで環境への取り組みを進めるほか、最適な自動化技術を投入することなどにより、高効率な生産体制を目指す。
新四輪車工場の稼働により、既存スマレ工場とあわせたHABの年間生産能力は、現在の12万台から24万台となる。また、南米現地開発能力を強化するため、現在スマレ工場内に建設中の新四輪研究所が、年内に本格的な活動を開始する予定。これらにより、ブラジルの顧客ニーズをもとに開発された商品を提供し、ラインアップの拡充と倍増した生産能力で、さらなる販売拡大を図っていく。