ホンダは11月19日、新世代パワートレイン技術群「アース・ドリームス・テクノロジー」の一つとして、小型車および中型車向けの直噴ガソリンターボエンジン「VTECターボ」を開発したと発表した。
新エンジンは、排気量は2.0リットル、1.5リットル、1.0リットルの3クラスを設定。ホンダ独自の「VTEC」をはじめとした可変動弁機構を適用し、高流動燃焼を用いた直噴ターボ過給による出力向上でエンジン排気量をダウンサイジング。さらに徹底的なフリクション低減により、クラストップレベルの出力性能と環境性能を両立している。
2.0リットルエンジン(4気筒)は、VTEC、高出力型ターボ、直噴技術、高性能冷却システムにより高出力・高レスポンスを実現。最高出力280馬力以上の高出力と、2014年より施行される欧州の排出ガス規制「EURO6」への適合という高い環境性能を両立した。
1.5(4気筒)/1.0(3気筒)リットルエンジンは、VTECをはじめとした可変動弁機構を適用した次世代のコンパクトエンジン。低フリクション化を図った新骨格エンジンをベースに、低イナーシャ高応答ターボチャージャーと直噴技術により、従来の自然吸気エンジンをしのぐ高出力・高トルクと低燃費を両立した。
ホンダは、今後グローバルで発売するモデルの特性や地域ニーズに合わせて、新エンジンを順次適用していく。