予報通り、雨となった決勝日。第1レースは20周の超スプリント戦であり、スタートがレースの大勢を支配することにもなるが、ポール発進の山本(#16 TEAM 無限/ホンダ)はトップをキープすることに成功した。しかしオープニングラップのシケイン進入、山本はオーバーランを演じてしまい、小暮卓史(#32 NAKAJIMA RACING/ホンダ)が先行するかたちに。「そんなに突っ込んだつもりはなかったんですけど」と山本は振り返る。
午後の第2レースもポール発進の山本。表彰台圏内で走りきれば、今回欠場のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)を逆転してドライバーズタイトル獲得となる見込みだけに、「レースは結果、とも思うので、ラッキーもありましたけど、まずひとつ優勝できて良かったと思います。もうひとつ勝ってチャンピオンを決めてから、思いっきり喜びたいですね。クルマの調子は最高にいい。チームとホンダに感謝です」とも話していた。
第1レースの3~4位はLenovo TEAM IMPUL(トヨタ)のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19)と松田次生(#20)。5位は平手晃平(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)で、新人の平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)がファステストラップを記録して6位に入った。佐藤琢磨(#15 TEAM 無限/ホンダ)は9位。なお、チーム部門のチャンピオン争いに関しては、1周目の1コーナーで都合4台のマシンが消えるアクシデントが発生した時点で、PETRONAS TEAM TOM’S(中嶋一貴/A.ロッテラー/J.ロシター)の2シーズンぶり2度目の戴冠が決定している。