【スーパーフォーミュラ 最終戦】決勝第1レース…山本尚貴が初優勝、王座への夢つなぐ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
山本尚貴が最終戦第1レースで初優勝を達成。
  • 山本尚貴が最終戦第1レースで初優勝を達成。
  • 第1レースのトップ3と優勝監督。左からチーム無限の手塚長孝監督、2位の中嶋大祐、優勝の山本尚貴、3位のJ-P.デ・オリベイラ。
  • 山本尚貴が最終戦第1レースで初優勝を達成。
  • 決勝日午前の鈴鹿サーキットは雨に。
  • 山本尚貴が最終戦第1レースで初優勝を達成。
  • 第1レースのスタートを待つ山本尚貴。
  • 決勝第1レースはレインタイヤの出番となった。
  • 中嶋大祐は2番グリッド発進から、決勝でも2位となる。

鈴鹿サーキットで開催されている全日本選手権スーパーフォーミュラ最終戦は、10日午前、決勝第1レースを実施した。雨中戦を制して山本尚貴がトップフォーミュラ初優勝を飾り、ドライバーズタイトル獲得の可能性を午後の第2レースへとつないでいる。

予報通り、雨となった決勝日。第1レースは20周の超スプリント戦であり、スタートがレースの大勢を支配することにもなるが、ポール発進の山本(#16 TEAM 無限/ホンダ)はトップをキープすることに成功した。しかしオープニングラップのシケイン進入、山本はオーバーランを演じてしまい、小暮卓史(#32 NAKAJIMA RACING/ホンダ)が先行するかたちに。「そんなに突っ込んだつもりはなかったんですけど」と山本は振り返る。

ところが2周目、トップに立った小暮はマシントラブルが発生してしまったようで大きくスローダウンして順位を落とし、ピットへ。首位に返り咲いた山本は、それ以降は後続を寄せ付けずに独走、国内トップフォーミュラ参戦4年目にして初の優勝を成し遂げた。

2位には中嶋悟監督の次男で一貴の弟、中嶋大祐(#31 NAKAJIMA RACING/ホンダ)が入ったが、国内トップフォーミュラ初表彰台の彼が「思ったほど嬉しくないですね。山本選手に大きな差をつけられてしまったことが悔しい」と言うくらいの独走劇で、山本は初優勝を達成した。しかし、それでも本人は「(タイトル争いをしている)大事なレースで(1周目に)失敗もしているので、まだまだ、だと思います」と気を引き締める。

午後の第2レースもポール発進の山本。表彰台圏内で走りきれば、今回欠場のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)を逆転してドライバーズタイトル獲得となる見込みだけに、「レースは結果、とも思うので、ラッキーもありましたけど、まずひとつ優勝できて良かったと思います。もうひとつ勝ってチャンピオンを決めてから、思いっきり喜びたいですね。クルマの調子は最高にいい。チームとホンダに感謝です」とも話していた。

第1レースの3~4位はLenovo TEAM IMPUL(トヨタ)のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19)と松田次生(#20)。5位は平手晃平(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)で、新人の平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)がファステストラップを記録して6位に入った。佐藤琢磨(#15 TEAM 無限/ホンダ)は9位。なお、チーム部門のチャンピオン争いに関しては、1周目の1コーナーで都合4台のマシンが消えるアクシデントが発生した時点で、PETRONAS TEAM TOM’S(中嶋一貴/A.ロッテラー/J.ロシター)の2シーズンぶり2度目の戴冠が決定している。

午後の第2レースは28周で14時30分スタート予定。ドライタイヤでスタートした場合には、途中1回の4輪タイヤ交換義務が発生することになるが、天候推移とも絡んで複雑な状況となる可能性もあり、ドライバーズタイトル争いは最後まで予断を許さない展開となりそうだ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集