トヨタ自動車は、体重移動で前後左右に直感的な運転操作ができる未来のクルマとして『TOYOTA FV2』を世界初公開する。
開発を担当する製品企画室の盛合威夫主幹は「自動運転が普及すると本当にドライバーがいなくて勝手に動く箱になると、車は何でもいいのではないかということに対するアンチテーゼとして提案する」と語る。さらに「どんな未来にも、『FUN TO DRIVE』は必ずあるはず。そのひとつの答えがFV2」とも。
「自動車はまだステアリングとアクセルとブレーキで大人にしか使えないものになっている。これをもう少し幅広いお客様に乗れる乗り物にしたいということで、まず体感と連動する直感的なインターフェイス機能を付けた」と説明。
「具体的には『Winglet』の体重移動の技術を大きな車に応用。ドライバーの足元にある荷重センサー使って前後右左に動かすことによって速度と操舵をコントロールできる機能を採用している」という。
TOYOTA FV2は基本的には立った状態で操作するが、「当然ずっと立って乗っているのはつらいので、座っても操作できる。その時は別のコントローラーで座って乗るという長距離モードの設定も考えている」としている。